7月2日3日にある「日仏共同創作公演 空中パフォーマンス YA!」
に向けた、公開トークを聞いてきた
場所は四国村の駐車場にある異人館
今回の演出をするフランスのサーカスアーティスト
ブノワベルヴィルさんは、元々体操の先生のお母さんの元に生まれて
小さい頃から体操をやっていたんだけど、体操の過剰すぎる専門性
競争性に嫌気がさして、でも何かその体を生かせる場所がないかということで
現代サーカスの世界に入っていったらしい
「アルカオス」「レザッソ」そして今の「シルクヴォスト」
ブノワベルヴィルさんの参加してきたカンパニーの映像を見せてもらうが
正直とてつもない、ジャグリングがメインのカンパニーとは次元が違うというか
空中芸をするための構造物があまりにも巨大で存在感がすさまじい
もうほとんどゲームかなんかの世界だ、FFの飛空挺みたいな
現代サーカスの黎明期から活動していたブノワベルヴィルさん
黎明期にはカンパニーの数自体が少なかったため、一つ一つのカンパニーへの
フランスからの補助が大きく、それが巨大な構造物の創作を可能にしていた
それが、カンパニーが増えるにつれて補助が分散して、巨大な構造物を持つ団体は
少なくなってしまっているらしい
1人でもダイナミックな空中芸が、何人も何人もで同時になされる
それを全て包みこんでしまう巨大な構造物
その構造物自体が何かを訴えるような強烈な形になっている
ここまで大変なものが他にあるだろうか?
1人1人のエネルギー、結束力、永遠に続く試行錯誤
1つの創作にとてつもないエネルギーと時間が向けられて出来ているだろう
ひるがえって今回の「日仏共同制作公演 空中パフォーマンス YA!」
・・・・・正直、時間足りないんだろうなぁ・・・
今回の創作に参加する日本人アーティストとも初めて会うわけだし
トラスも(多分)使ったことがないやつだろうし
空中芸っていう危険が大きく伴う芸の性質上、ある程度技術から離れてはいけないだろうし
ブノワベルヴィルさんは本当に東京である「シルクヴォスト」の前座として考えてたんだろうなぁ
20分くらいの、それ自体作品というよりは、ヴォストっていうメインに向けての体験というか
トーク中に明るく時に未知子さんを辟易させるような「つまらない冗談」を言っていたブノワベルヴィルさん
僕ら地元アーティストとのいわゆる「営業系」創作をするときに明るいんだけどちょっと自嘲気味に
「こんなもんでしょう」って言うカナイさんとちょっと重なって見えた(苦笑)
フランスの現代サーカスのレベルは恐ろしく高く、崇高だ
技術力も創作力も一緒に求められる
瀬戸内サーカスファクトリーがいくら頑張っても、そりゃまだ限界はあるわなぁ
それでも未知子さんは止まらないし、アーティストも未知子さんに協力していく
そのまま突き進んでくれ!と切実に思う
来週のYA!楽しみだなぁ。どんな物が出来上がってくるんだろう
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