こんにちは、高知・四万十町在住パフォーマーの松葉川健一です。
今日は僕がふと思いついた妄想企画をお話ししたいと思います。
妄想なのは、僕自身にはITやプログラミング、映像作成のスキルが全くなく、
協力者がいない限りは実現不可能な企画だからです。
もし、一緒にやっていただけるような方や面白いと思っていただけた方は、ご一報いただけましたらと思います。
企画内容 「インタラクティブ投げ銭システム」
上記の図が今回の僕の妄想企画の概要です。
大道芸やステージショーを行う際に、パフォーマーがプロジェクタースクリーンの前で演技を行います。
観客には自分のスマートフォンに専用の投げ銭用アプリをダウンロードしてもらい、好きなタイミングで投げ銭ボタンを押してもらいます。
その全員のデータを無線で集約しつつ、リアルタイムに映像に反映させて、
その映像をプロジェクターで演技中の演者の後ろのプロジェクタースクリーンに投影します。
これを実現すると、例えば、
投げ銭があった瞬間に花火のように後ろのスクリーンに鮮やかな映像を流して、観客の盛り上がりを可視化したり、
投げ銭の通算量に応じて映像の中の構造物が増えるルールを作って、演技によって街が作りあがるストーリーを訴えたり、
演技を見たお客さんが、リアルタイムに演者の後ろのスクリーンに影響を及ぼす様々な演出が可能になると思います。
最終的に各観客のスマホで投げ銭の合計を集計しておき、退場の時にクレジットや電子マネーなどで運営側の口座へと引き落とします。
ここ5年ほどで急激に流行りだしたインタラクティブアートと大道芸の比較的古いシステムを融合して新しい演出を生み出そうとする企画です。
ここからは、僕がこの企画を思いついた着想をつらつらと箇条書きにしようと思います。
着想1 野外劇団楽市楽座さま
(2018年 野外劇団楽市楽座「赤い靴」松山公演 ゲスト出演時の写真)
まず、僕がこの企画を思いついたのは野外劇団楽市楽座さんの影響が大きいです。
楽市楽座さんは親子3人、投げ銭制のお芝居で毎年全国を回っている野外劇団さんで、
僕は2018年の松山公演で、地元ゲストとして芝居の途中にパフォーマンスをさせていただきました。
この方々が面白いのは、投げ銭の仕方が近年主流の大道芸の投げ銭とは異なっていることです。
具体的には、入場時に折り紙が配られ(また舞台の周りにも折り紙がつるしてあり)
芝居中の盛り上がりポイントで観客に折り紙に包んだ投げ銭を投げてもらいます。
近年、さまざまな地方でたくさんの数行われている大道芸フェスタに出る芸人さんは、
基本的に演技中には投げ銭はなく、演技が終わったときにそれぞれ工夫された投げ銭タイムを設けるスタイルがほぼ100%です
僕も演技が終わったのちに「握手をしてください」という口上を使って、そういう時間を作っています。
そんな中で、演技途中でも好きなタイミングで実際に投げ銭を投げてもらうスタイルの芝居にゲストとして出してもらって、
僕自身は非常に面白かったです。
投げ銭を投げてもらうスタイルじゃなくても、大道芸をしていると観客の反応は伝わるので、大道芸はもともとインタラクティブなものですが、
観客の反応が、演者にも観客にも可視化されるので、パフォーマンスのリアルタイム性がより強調されて、
演者と観客、観客同士のグルーブ感が増幅していって、僕自身、いつもの大道芸やパフォーマンスにはない高揚感を感じていました。
着想2 Room Kidsさま
(松葉川健一企画 仏教×パフォーマンスおつとめ より)
もう一つがジャグリングを使ってメディアアートを作っている Room Kidsさんの影響です。
写真は僕企画のお寺でパフォーマンスするイベントの第一回に出てもらった時のものですが、
このときはプロジェクターと幕を使って、映像を投影しながらの演技を行ってもらいました。
プロジェクターの映像を使ったパフォーマンスは最近多くありますが、
ジャグリングのパフォーマンスに関しては、映像のほうにジャグラーの演技を合わせていき、
同じ方向を向いた相乗効果としてのみ使われることが多いように思いますが、
Room Kids さんのパフォーマンスは、映像と演者のパフォーマンスが違う方向を向いていたり、
映像のほうに間に合わなくなったりする表現を取り入れて、そのうえでアート作品としての作品性を追及しており、
映像とジャグリング、パフォーマンスの関係性の多様さ、可能性を感じさせてくれるパフォーマンスでした。
着想3 Square Reader
[amazonjs asin=”B015DVXY2Q” locale=”JP” title=”Square Reader (ICカード対応) スクエア カードリーダー A-SKU-0085″]3つめがiphoneのジャックに差し込んで使う、クレジットカードリーダー Square Readerです。
クレジットカードによる入金がその場で出来てしまう機械で、
正直覚えていないのですが、下記のような起業系の本に、
「大道芸人がクレカで投げ銭をもらう」というのが発想の転換の例として書かれていたのを覚えています。
[amazonjs asin=”B00UW8E2WW” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”未来をつくる起業家 ~日本発スタートアップの失敗と成功 20ストーリー~ (NextPublishing)”]新聞や、週刊誌などで「キャッシュレス」がやたらと話題になる昨今、
大道芸人もキャッシュレスに対応しない手はないようにも思いますが、
実際のところ、このリーダーを使っている大道芸人さんは見たことがありません(いるのかもしれませんが)。
これは実際にいくらその場で決済できるとはいえ、Square Readerの決済にかかる手順と時間を考えると、
大道芸のあとの少ない時間では、決済をしている暇がありません。
決済を申し出てくれた1人に対応している間に、他の人をどれだけ待たせてしまうかわかりませんし、
その間にかえってしまう可能性は大いにあります。
パフォーマンスのライブ性を強調し、かつパフォーマーが生きていくすべも兼ねる
今回は、あまり使われていない投げ銭の手法とインタラクティブアートを融合して、
新しい演出方法を生み出しつつも、パフォーマーが生きていく持続性も担保しようという企画としてのんびり考えました。
最初も書きましたが、実際に実現するには、パフォーマンス以外の技術的なスキルが僕にはまったくないので
面白いと思ってくれた人が複数人いたら実現するだろう、といった感じです。
面白いと思っていただけた方、パフォーマーとしての身体と、実験場所としての制作については僕が提供できますので、ぜひご連絡いただけたらと思います。
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