初任者研修記4 身体拘束を勉強すると意識してない世界が見えるかも

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初任者研修の講義を受けて面白いなと思った概念に「身体拘束」があったんだけど

教科書を見直しても僕が思っていた内容が書いて無くて

どうも、例の先生がアドリブで言ってくれてた内容だったらしい

こんなことだったらもっとちゃんとノートを取っておくべきだったと反省してみるけど

どうしても書いてみたいので、汚いノートと自分の記憶とネットの情報からあぶりだしてみる


身体拘束ゼロ作戦(2000年)

これまで、医療や福祉の現場では、認知症高齢者や精神障害者、手術後の患者などに対して

日常的に「身体拘束」が行われてきた

この身体拘束というのは、例えば点滴のチューブを外してしまわないように付ける白いグローブのようなものや

落下防止のためのベットに付ける柵など、患者の安全性確保のために行われてきたものなんだけど

人権尊重の観点から問題があったり、前回記事にしてみたQOLを損なうことが多いなどの理由で

初任者研修記3 ADLとQOLって何?

身体拘束を廃止する方向が「介護保険法」に明記された

この方向性は僕の感覚としては理解できる

身体拘束は確実に人としての尊厳を奪う行為だろうし、僕は考えただけでゾッとする


ベルトをするだけでも身体拘束

ただ、僕が興味を引かれたのは、手を使えなくするミトンや、全身を拘束する拘束衣のような

一見そて身体拘束とわからない事でも、身体拘束として禁止されている、ということだ

(ここからは、先生のアドリブとネットの知識から書いているので、正式な法律から引っ張ってきてはいないのであしからず)

例えば、ベットの柵はベッドの4辺の内、2辺までしか使ってはいけないことになっており、3辺以上付けると身体拘束に当たる

さらに言うと、意図的にベッドから布団に変更して、立ち上がりや起き上がりが出来なくなったりして、利用者さんの動きが阻害された場合も身体拘束に当たる

落下防止の柵を付けたくらいでなんなのだという話になりそうだけど

体の機能が衰えた高齢者にとっては、それが身体拘束に当たるということだろう

また、車椅子に転倒防止用のベルトを着けたとして、それが使用者本人に外せないのであれば、それも身体拘束になる


介護の現場はスパルタ人間性道場か

高齢者や要介護者の感覚が僕のモノとはかなり離れている可能性を思い知らされると共に

それを拾い上げて人様のQOLを向上させようという行為は、いかに繊細で難しいことなのだろうと思った

それは演劇で演出家と役者がコンテクストを摺り合わせていく行為をもっと極端にしたようなものだろうし

例えば認知症で暴力を振るうようになってしまった人などに試みようと思うと、その難易度は計り知れない

ただ、身体拘束をしないためのマニュアルや、身体拘束を工夫で解決した事例などを読むことで

今まで意識していなかった視点をたくさんもらえるような気もする

僕は現場で頑張れる気はしないけど・・・・・

介護を勉強すると、介護の現場というのは実戦で人間性を鍛えるスパルタ式の道場のような存在のように思えてくる

前も書いたように、今のところ現在勤めている会社を辞めるようなつもりは全くないが

もし機会があるなら、介護の現場に入って作業をしてみたいと思う




 

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。