四国高知県、四万十町在住のパフォーマー松葉川健一のついてのプロフィールや
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こんにちは、四万十町在住パフォーマーの松葉川健一です。
つい先日、生まれて初めて劇団に入ることになりました。
といっても、お芝居の俳優がしたくて勢いで入った訳では無く、
パフォーマーとして地域に根を張るために、結構戦略的に考えて入りました。
入りました、というよりも参画しました、という感じなのですが・・・
せっかくなので、劇団しまんとの現状と僕が劇団に入ることになった敬意を記しておこうと思います。
「劇団しまんと」のおこり
劇団しまんとは2018年6月、つまりこの記事を書いている前の月に旗揚げした
2018年7月現在において、できたてほやほやの劇団です。
俳優は現在2名、
代表の吉岡裕太くんと、その学生時代の先輩である武田恭平さんです。
高知市内でも俳優として活動した経験がある裕太くんが、
地元四万十町で劇団を作りたいと、武田さんに相談したのが旗揚げ公演の発端です。
僕は、旗揚げ公演の稽古期間に二人に出会い、
特に代表の裕太くんと意気投合して、劇団に参画することになりました。
今のところはこの3名で会議をしながら、次回公演や企画を考えていっています。
僕は今のところ芝居の俳優をする予定はありません。
設立趣意
劇団は以下のような設立趣意のもと活動しています。
演劇を観る楽しみ、創る楽しみを多くの人と共有したいとの思いから、2018年旗揚げし、四万十町を中心に演劇の公演を行っています。
自主公演の他に、子供向けの公演やワークショップを行い、子供の芸術体験をサポートします。また、地域で活躍する様々な分野の人々、様々な年代の人々と幅広く手を取り合い、文化芸術を通じた新たなコミュニティの形成を目指します。
これについては、僕は全面的に支持していて、
僕のパフォーマーとしての活動にとても親和性が高いと思っています。
文化で四万十町を面白く
僕が地域に根を張るパフォーマーとして、この四万十町がもっともっと面白くなるように活動し続けたいと思っています。
その活動の中で結構大きな目的として「こどもたちにフレームを意識してもらう」という事があります。
例えばつい20年前まで大半の人が信じて疑わなかった
「高校を出て、大学に行って、大企業に就職して、デスクワークで終身雇用してもらう」
というフレームが徐々に通用しなくなってきています。
しかし、その教育を受けてきた大人はそのフレームを信じている人が多いのでなかなかそこから抜け出すことが出来ず。
その大人(親)に育てられたこどもが、そのまま時代遅れのフレームを信じてしまう可能性があります。
フレームを意識出来なかった人が、通用しなくなったフレームと共に精神を病んでいることが
日本の自殺率が高止まりする一つの原因だと思いますが、
色々なレベルでその「フレーム」を意識するのが、これからを生き抜いていくための必須技能だと思われます。
[amazonjs asin=”4062883635″ locale=”JP” title=”下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)”]パフォーマンスで生きる住民がいるということ
一つ、僕がこの四万十町でパフォーマーとして生きるということはそのフレームを揺さぶることができます。
ゲストハウスを経営して生計を立てる人や、半農半Xで生きる人、主夫として生きる人なども同様ですが、
多様な職業で生きている人がいるという状況そのものが、フレームを意識するきっかけになりえます。
僕のようなパフォーマーや劇団がそれらの方々と少し違うのは、
直接、おとなにもこどもにもパフォーマンスが出来るということです。
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特に演劇は、それ自体がフレームで成り立っているようなところがあります。
フレームというのは、言い換えればある「限定的な条件でのみ成立するルール」です。
例えば劇団しまんとの旗揚げ公演の会場は、普段は会議室として使われている場所でしたが、
それが何故、公演中は線路の前の土手のような場所として観ている人が意識するのか。
それは演劇が「限定的な条件のみで成立するルール」を利用しているからです。
実はこれは演劇だけでなく、文学であれ美術であれ、
文化と呼ばれるモノは大なり小なりここにコミットしています。
[amazonjs asin=”4087201120″ locale=”JP” title=”芸術立国論 (集英社新書)”]文化と環境の時間感覚
この文化というモノの効果は、5年10年では見えません。
むしろ、やり続けても結果が明らかに見えてくるような類いのモノではないのかもしれません。
しかし、確実に文化格差は地域のにぎわいに影響すると思います。
高知県は特に、大企業が他県に比べると少ない県です。
最初に示したフレームから脱出できなかった人は、まず企業を目指して四万十町外どころか県外に出て行き
もし泥船に乗ってしまったら、精神を病んで自殺してしまうかもしれません。
ここら辺の時間の感覚は、公害のような環境施策とよく似ています。
すぐに結果が見えてこず、すぐには利益にも影響は出ませんが、
放置すると商売の元手が使い物にならなくなったり、人が住めなくなったり、大量の病気を引き起こしたり、
多大な不利益を被ることになります。
四万十町には素晴らしい自然もあるし、多様な人々が既に集まっていますので
パフォーマンスや演劇でそれを教育にも近づけて、大人もこどももフレームを揺さぶりたい。
そんな、気長な、でも戦略的な動機もあって、劇団に入ることにいたしました。
これから、現劇団員の二人と一緒に地道に活動していこうと思いますので、
松葉川健一も劇団しまんともよろしくお願いします。
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