こんにちは、四万十川のほとりに住むサーカスアーティスト松葉川健一です。
学校向けのマジックとジャグリングを取り入れた舞台作品を作る
というコンセプトで製作がはじまったプロジェクトはマジシャンの黒川遼さんの人脈で製作陣が組まれていて
演者として黒川遼さんと私松葉川健一、デザインとして企画の原案者でもあるhink DESIGNさん、衣装に村上萌さん、舞台美術にdragon factoryさんと決まっていきました。
「やまけん!よくやまけんのブログにでてくる、ーーっていう劇作家は連絡とれないか!?専門家の脚本演出でやりたいと思っていて・・・」
という話は丁重にお断りして、脚本・演出に決定したのが斎藤駿さんでした。
駿さんは、大学時代は演劇にはまり、そのまま舞台の仕事に就いた方ですが、高校時代にマジックを頑張ってやっており、同じ年の黒川遼さんとマジックのコンテストで顔を合わせていた、とても仲のいい友人とのことでした。
僕は1988年生まれですが、黒川さんと駿さんは1987年生まれ(黒川さんは88年の1月ですが)ほぼ同世代の3人で舞台を作っていくことが決まり、徐々に準備が進められていきます。
その年度の学校公演を狙っていたので、広告などについても同時並行でプロジェクトが進められており、「おとぎと魔法の劇場」という名前とプロジェクトのコンセプトが黒川さんと駿さんのミーティングで決められ、写真撮影やフライヤー製作が進められていきました。
脚本を作るにあたって、駿さんから黒川さんを通して聞かれたのが、やりたい演目はあるか?とやりたい物語はあるか?ということでした。
僕はメイン道具にしているジャグリングリングはやりたい、ということと、あとは、やりたい物語、パッとは出てこないけど「不思議の国のアリス」は嫌だなぁ、と黒川さんに伝えたのは覚えています。
マジックやジャグリングの舞台、特にマジックの舞台で不思議の国のアリスをコンセプトに据えることはとても多いように感じていて、設定について曖昧な部分もご都合主義でねじ込んでいる事が多かったので、あまりしたくないなぁ、という思いでした。
ただ、このあとそのアリスがメインテーマになって、僕はシロウサギの役をすることになるので、あぁ、これやっぱ微妙な感じになるのかなぁ、と思っていました。
この僕の思いが杞憂だったとわかるのはこれよりもだいぶ先の話です。
補足ですが、僕は演劇を入れる、ということを聞いたときから「言葉を使う芝居はしたくない、というかできない」ということを黒川さんに伝えていたので、言葉をしゃべれないシロウサギの役をもらうことになりました。
おとぎと魔法の劇場 シロの日記3
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