おとぎと魔法の遠隔稽古

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こんにちは、四万十川のほとりに住むサーカスアーティスト松葉川健一です

なかなか脚本があがってこない、という事態を経ながら、期限について黒川さんと駿さんで理解の相違があっただけだった、という顛末も迎えて、稽古が開始されました

といっても、当時はコロナ真っ最中で、黒川さんと僕の家は車で2時間半、駿さんは関東に住んでいるので、オンラインである程度かためていったうえで、最後の方に集中して黒川さんのホームで集まってオフライン稽古する予定で稽古がはじまりました

まず、(僕はセリフのない役をもらっていたので)しばらく黒川さんと駿さんで演劇の方の稽古をしていって、途中で僕もオンラインに参加していきました

顔を全力で伸ばしたり縮めたりするワークや、体の動き方のインプロ的なワークをいくつか繰り返しつつ、使うおとぎ話の選定とそれに伴う曲の選定に入りました

おとぎと魔法の劇場の1作目(まだ1作しかできていませんが)不思議の国のアリス?は、おとぎ図書館に住んで本を届けることが仕事ながら本を読めない主人公が、おとぎ話に導かれて自分の力を取り戻していくストーリーです

おとぎ話の世界を旅するコンセプトだったので、まずどのおとぎ話を入れ込むか、おとぎ話を3人で挙げていって、その中で演者は演技を構成できそうなもの、脚本演出は一般の知名度のインプレッションランクのようなものを作り、その兼ね合いからどのおとぎ話を入れるのか決定していきます

ここで、とても驚いたのは、黒川さんが信じられないくらいおとぎ話を知らない、ということでした

何を書いているのか自分でも不安になりますが、黒川さんは、ガリバー旅行記・赤い靴などの少しインプレッションランクの低いお話になると、名前は知っていても設定などもあまりイメージできない、こども時代におとぎ話を「通っていない」という人でした

この時に、設定や演目との親和性、演技の作り方のフックなどの話をするときに、僕と駿さんでは瞬時にシェアできるイメージが黒川さんにはイメージできない、ということが多々起きました

ここに僕は、絶妙な文化の不思議を感じたというか、黒川さんは数学が得意で、付近で一番頭のいい高専出身で、大手人材会社で営業をやっていたこともあって、とても頭の回転が速い能力の高い人という感じなのですが

おとぎ話という大きな文化・芸術への入り口を通っていないというのは、何が原因でそうなったのか?

黒川さんのご家庭は親の世代からテレビを見ないということを聞いていましたが、テレビを見ないとある種の雑多の知識の束のようなものが入ってこなくて、そこからつながる教養のようなものが形作られないのか

黒川さんの住む町は企業城下町・工業の町、かつけんか祭りが有名な町なので、工業的な利便性・実利性を追求しつつ、そのある種の退屈さをけんか祭りのパワーで発散させているのかもしれない、それもまた文化・芸術の形でもある

など、様々なことを考えることになりました

黒川さんは僕と駿さんもどちらも信頼してくれていたので、その「おとぎ話の空白」のようなことを指摘されても反発することもなく、たまに違和感や無力感なども感じながらもオンラインの稽古は順調に進みました

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。