最近、近現代史が気になるとずっと思っているんだけど
なかなか僕でも理解できる本がなくて四苦八苦している
そんななか、近現代史とは当たらずとも遠からずってとこだけど
すらすらと読めた本があったので紹介してみる
世界史で読み解く現代ニュース 宗教編
みなさんご存じの有名ジャーナリスト池上彰と
世界一受けたい授業で歴史や地理をやっていた増田ユリヤの共著
この宗教編以前に、宗教も含めた世界史全般による前著があるよう(こちらは未読)
1つの章につき3段構成で進む
この本はまさにNHKの教育番組を見ているような気分になる
まず、その章で扱う宗教について、池上彰と増田ユリヤのフリートーク部があって
次に、増田ユリヤによる歴史の授業的な最低限の知識を見ていく部があって
最後に、池上彰による、その知識を前提としたその宗教の歴史と現代ニュースとの関わりが語られる
ある種テレビ番組的というか、流れがスムーズなのでわかりやすい
イスラム→キリスト→ユダヤ
この本は世界でいま注目されたり問題が起きたりが一番多い、3つの一神教を取り上げている
おもしろいのは、第一章がイスラム教で次がキリスト教、最後がユダヤ教ということだ
この3つの宗教は実は同じ宗教から出発していて(具体的にはユダヤ教だけど)
成立した年代的にはユダヤ→キリスト→イスラムの順なんだ
これを、あえて逆から説明していくことで、
イスラム教の章ではふわっとキリスト教とユダヤ教に触れることになるし、キリスト教の章ではユダヤ教に触れることになる
ユダヤ教は他の宗教に迫害された歴史もあるので、ユダヤ教でもほかの2つの宗教について触れることになる
だいたい3時間くらいで読むことが出来たんだけど
読むだけで自動的に3つの宗教のことを反芻できるので、頭に残りやすい気がする
歴史は現代につながっている
当たり前のことのようだけど、歴史は現在につながっている
それをかなり自然に意識できる文になっていると思う
単語と年代を一緒に覚えていくのではなくて
大きな流れとして色々な事象を見ていくのは、非常に楽しい
それにこの本は宗教の中でも、戦争だけではなくて、文化的なことも増田ユリヤがエッセンス的に入れてくれるので
かなりすらすらと読むことが出来た
イスラム教とキリスト教とユダヤ教について
ざっくりと知りたいときにはかなり有効だと思う
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