初任者研修記9 車椅子も楽じゃない

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先週から初任者研修の内容が演習になって、介護ベッドを使っていたんだけど

今週は車椅子を使った演習が入ってきた

最近は病院なんかでもよく貸し出し用の車椅子を見るようになったけど

他の受講者さんと違って介護職についてない僕は、車椅子を触ること自体初めての経験だったので

感想なんかをちょっと書いてみる


まるでアウトドアチェアのよう

今回は研修用に2つ車椅子が持ち込まれていたんだけど

「自走用」と「介助用」と種類が異なっていた

自走用は、その名の通り利用者本人が動かせるように、ハンドリムという手で回すフレームが付いた大きな後輪が特徴で

介助用は、後輪が小さめなので、室内なんかでも小回りが利きやすいとのことだった

ただ、2つとも椅子のシートの所を真ん中から持ち上げることで

椅子全体がまるでアウトドアチェアのように折りたたむ機能が付いてた

というか、軽自動車なんかで運ぶことが多い事情から、今の車椅子はだいたい折りたためるようになっているそうだ


基本は快適

いくら折りたたみし式でアウトドアチェアのようでも、アウトドアチェアのように軽くはなく

利用者をしっかりと支えるために、堅牢な感じ

シートの所にマジックテープで取り外し可能なクッションなんかも付いているので

演習中に座って、他の受講生に押して貰って坂道を下ったりしてもかなり安定して快適な感じだった


・・・しかし

しかし、この研修で面白かったのは

演習の後の3時間くらいの座学の時に、交代で車椅子を座ったまま授業を受けたところだ

結果を先に言うと、受講生全員が腰の痛みを感じた

1時間交代なんだけど、だいたい40分くらいから腰に違和感が出てきて

50分くらいから明らかに腰が痛くなった

僕は中学生のころ部活の機械体操で腰を亀裂骨折したことがあるので

最初僕だけかと思ったんだけど、交代の時に隣の受講生も腰をポンポンしていて

座学の最後に先生が種明かしをしてくれた


車椅子はあくまで移動用

「みなさん1時間車椅子に座ってみて、全員腰が痛くなったと思います」

そうなのだ

車椅子は移動用の椅子なので多少ゆれがあっても椅子から転げ落ちにくいように

普通の椅子よりもシートに若干の傾斜が付いているのだ

そのため、どうしても普通の椅子と違って、長時間座り続けると腰が痛くなってしまう

僕もそうだったが、(歩かないで移動が出来るので楽)と思われている車椅子だが

座っている高齢者からしたら、案外なんでもかんでも楽ということでもないらしい

なので、施設内なんかで、常時車椅子が必要な方の場合でも

車椅子のままくつろいでもらったり、食事をしてもらったりすることはなく

基本的に各利用者の足の長さなんかに合わせた専用の椅子に移乗してもらってから、食事の介護をするらしい


何事もやってみなければ

この車椅子のように、実際にやってみたり体験してみなければわからないことってのはかなり多いように思う

ゆとり世代である僕よりも下の世代は、インターネットと共に生活して

とかく、最初から100点を出さなければ落第のように感じるように、大人からの環境や同世代からの同調圧力を受けて育っているので

体験しなくても、情報だけで相手の気持ちまで推し量ってしまえるという思い込みが激しいように思うんだけど

演劇の平田オリザが「コンピューターが人間が日常扱えている(文脈)を理解出来るのはまだまだ先だろう」と言っているように

まだまだ情報技術は不完全で身体が置き去りにされてしまうことが多いようなので

なんでも自分の身体で体験してみる、ということの価値はまだまだ大きいと思う

 

僕も今度から毛嫌いしないで、「妊婦体験」とか「視覚障害体験」とか見かけたら飛び込んでみようかしらね

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。