祝!新聞掲載!
こんにちは、四万十町在住パフォーマーの松葉川健一(本名山本健一)です。
地域おこし協力隊に着任して約1か月、着任前から考えて着任直後から実施しだした活動が
ありがたいことに高知新聞に載りました。
載った直後から、知り合いや地域の方に暖かいお言葉をかけていただいて、
「新聞を見た」ということでいくつかショーのお仕事のお話しもいただきました。
自分の温めてきた活動が好意的に受け止められているようで、とてもうれしいです。
その中で同僚の協力隊から記事の内容について話をしてもらって、
そのこと自体は愛のあるコミュニケーションなのでとてもありがたいことで。
やめてほしいとかそういう話ではないんですが
ちょっと僕の中で引っかかったことがあったので、のんびりと書いてみます。
いつもですが、僕がオピニオンカテゴリーをつけるのは、そんなに大衆向けには書いていないので
広くためになる情報を発信しようと思って書いてはいませんので、そこは悪しからず。
不純な理由で協力隊へ
その話の内容とは記事の中の
(折しも、交際女性の住む四万十町が松葉川地区の担当隊員を募集していた。松葉川は四万十川のほとり。結婚も見据え「住むなら自然豊かな場所で」と転職を決意した。)
という部分を受けてのもので、
「あそこまでプライベートな内容を書かれると思ってなかったでしょ?」
というような趣旨で
「新聞を使ってプロポーズしたようなもんだよね」とか「不純な理由で協力隊になったって書いてあった」という
面白い話題作りという感じで話をされました。
なんでもない、楽しい会話なのですが、僕は違和感がありました。
地域おこしの純粋性が必要なのか?
先に述べた話の裏には「純粋な理由で仕事を選ぶべき」という前提条件が見え隠れしているように思います。
正直なところ、この前提条件に僕は違和感を覚えています。
なぜなら、地域おこし協力隊活動は、ある意味ローカルへの回帰の一形態だともいえるからです。
戦後に、誰でも地域に縛られることなく仕事が選べる時代になったことで、
地域を捨てて企業で稼ぎ自由を謳歌することがもてはやされた時代があったと思います。
しかし、その「純粋な理由で仕事を選んだ」結果、企業に依存する会社員が大量生産され、
人口や経済が下り坂になった今の時代に、依存すべき企業がなく、どこにも包摂されずに生活すら難しいような状況にある人や
依存する企業があっても、その企業が生き残っていくために過剰な労働を強いられ、それでもやめられない様な人も出てきました。
そんな中、地域やプロジェクト、フリーランスなど企業に全面依存しないような生き方が模索されていて
僕が地域おこし協力隊を選んだ理由も、この大きな潮流の中にあります。
悟空は地球を守っているか?
もう一つ次元を落とすと、まず不純の逆、純粋っていうのは元来危険が伴うものだと思います。
理科の実験で使う、硫酸や塩酸、水酸化ナトリウムなどの薬品がなぜ危ないかというと、それは純粋だからです。
それらも性質の違うものどうして混ざり合い「塩」という状態になれば危険ではなくなります。
漫画やアニメになっているドラゴンボールの主人公、孫悟空は
戦いが純粋に好きだからこそ、強大な敵がきた場合でも、仲間のピッコロやベジータと共闘して敵を袋叩きにすることなく
「オラ、わぁくわくしてきたぞ」なんて言いながら、時には仲間を行動不能にしてでも
一人で強大な敵と戦えるように行動してしまったりしてしまいます。
不純はしなやかさにもなる
米や野菜などの栽培作物が病気で死んだとき一気に畑がぐちゃぐちゃになるのに、
雑草だらけの草原が、土が見えるほど禿げ上がるのは車の轍くらいです。
いろいろなものが混ざった不純な状態だからこそ、全体としてみるとそこで安定することができる。
僕自身も、田舎好き、彼女がいる、パフォーマンスをさせてくれる、地域に入ることができる
など様々な理由があるからこそ、四万十町の地域おこし協力隊になることを選びました。
フィアンセの親や地域の方の包摂が望めるからこそ、僕の四万十町での生活は強固になります。
仕事もプライベートも複合的に多面的に連結させることを、不純という言葉で片づけて明日はあるのか?
ちょっとした飲み会なんかで、10年以上付き合っている僕たちカップルのことを「純粋」と表現する人がいますが
果たして純粋=良い、不純=悪い、というイメージになんの疑問も持たなくていいものなのか?
そんなこんなを感じ取って僕は同僚の言葉に違和感を持ったようです。
常に人間は言葉を使用して、同時に言葉に存在を変化させられます。
僕のこのブログ執筆は、とくにオピニオンカテゴリーのものは、それを意識して、整理して、忘れないように
正直に言えば自分のために書いています。
パフォーマンスと同じで、この記録作業はやめるわけにはいかないように思っています。
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