舞台制作さんの指向性をHUNTER×HUNTERの念能力で例えてみる

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NPO法人Explatさんの講座を受けました

今年度に入って、介護職員初任者研修という研修を受けていたのだけど

もう一つ自分の勉強のために受けている講座がある

四国学院大学のアートマネジメント公開講座2017

これは四国学院大学の学生でない人でも受けることが出来る

アートマネジメントに関する講座で

だいがいが金曜日の夜か土日のどちらかに月一ペースでやっていて

1000円で誰でも受けることが出来るのでかなりオススメだ

今回はNPO法人Explat理事長の植松侑子先生による

「アートマネジメントを仕事にするとはどういうことか?」という演題だった

【終了いたしました】四国学院大学アートマネジメント公開講座2017基礎講座『アートマネジメントを仕事をするとはどういうことか?』

舞台芸術のマネジメント専門員の強みとは?

そこでは、主に舞台の「制作」と呼ばれる仕事について

現状の労働環境はどうなのか?人材としての強みはなんなのか?キャリアはどうなっていくのか?

という事について、実際にその種の人材の就労支援や人材育成がメインの活動である

NPO法人Explatの理事長の植松先生が、自分の経験や舞台関係者への統計調査結果などを用いて

わかりやすく説明して、ビジョンを示してくれた

http://www.explat.org/

その中で僕が特に興味を引かれた「舞台芸術マネジメント専門員の指向性」という話が

僕の好きな漫画のHUNTER×HUNTERと結びついて、僕の中で勝手に妄想として膨らんでいったので

ちょっと文章化してみる

舞台制作さんの6つの指向性

舞台の制作さんと一口にいっても、その仕事は多岐に渡る

元々の企画をする人から、直接アーティストと接していく人、広報関係者とのみ話していく人など

制作という仕事は舞台作品全体の支援ということなので、立ち位置も曖昧だったりするし

色々な仕事を求められるようだ(僕も今個人的にやっている制作では仕事の幅広さに辟易している)

そんな「制作」という仕事を

その制作さんのやりたい方向性や得意不得意をわかりやすく分割して

やるべき仕事と他の人に任せる仕事を区別しやすく出来るように

6つの指向性に分けようというのが下の図ということだった

(メモを元に書き起こしているので、正確さはないけど)

各指向性の意味

クリエーション

これはなるべく作品そのものにコミットした仕事がしたいという指向性とのことだった

作品とか創作そのものへの愛情が強くて、アーティストへの思い入れも特に強い

コミュニティ

これはアーティスト同士のコミュニティや、舞台制作者同士のコミュニティ

また、創作やイベントを行う地域社会とのコミュニティなどに重点を置いている指向性とのことで

人や地域の潤滑油のような役割を担うことが多いようだ

プラットフォーム

これは拠点や集まる場所などを重視する指向性ということで

舞台芸術だったら劇場や劇団をイメージするとわかりやすいだろうとのことだった

サポート

これはアーツカウンシルなどの文化事業や助成など

少し離れた所から支えるような指向性とのことだった

ネットワーク

これは遠方や、直接関わりが薄い分野同士など

コミュニティよりも射程の長いモノ同士をつないでいく指向性とのことだった

アントレプレナー

最近はやりの言葉だが、事業性やビジネス性を重視する指向性とのことだった

自分がこれらのどの指向性が強いのか意識することで、自分のしたかった事を問い直し

自分でするべき仕事と、他の仲間にふるべき仕事がわかってくるとの話だったのだが

それが6つであることもあってか、僕は念能力に例えたら面白いのではと妄想していた

念能力(漫画HUNTER×HUNTERより)とは

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念能力とは冨樫義博の漫画「HUNTER×HUNTER」に出てくる特殊能力のことだ

カラダから出ている「オーラ」と呼ばれる生体エネルギーを自在に操る能力で

オーラを操ることで戦闘に利用したり、オーラを利用して探索能力を身につけたり、予知能力を得たりする

念は自分の生体エネルギーを意識して使う能力なので

オーラを意図的に身体の周りに多く出せば身体が頑丈になる若さを保てるし

オーラをまったく出さない状態を続ければ、回復速度が上がったりするんだけど

一番の醍醐味は「発」と呼ばれる各自の必殺技にある

この「発」は下の図のように6つに分類され、念能力者は必ずどれかの系統に属する

この系統は本人の趣味嗜好や性格、生まれつきなどパーソナリティに関係するようで

どんなに頑張っても変えることは出来ない

また、自分が属する系統以外の技も出来ないことはないが、効果が薄れてしまう

例えば、変化系に属する人がどんなに強化系の修行を行っても

強化系の技は70%までしか引き出せない、逆も同じである

各系統の能力(作中の性格判断)

強化系

モノの持つ働きを強化する能力で、自分自身を強化する能力者が多い

自分自身を強化すると、攻撃力や自然治癒力など戦闘に有利な能力が強化される

(単純一途)

変化系

オーラの性質を変化させる能力で、オーラを電気に変化させたり

オーラをドラゴン状に変化させたりする

(気まぐれで嘘つき)

具現化系

オーラを物質化する能力、鎖を出す能力者がいたり

なんらかの制約が付いた念の空間を作り出したりする

(神経質)

放出系

通常からだから離れたら消えてしまうオーラを、身体から離れた状態で消さない能力

オーラの玉を相手にあてて攻撃したり、操作系や具現化系と組み合わせて能力を発揮したりする

(短期で大雑把)

操作系

オーラ自身の動きを操ったり、オーラを何かに流し込んでそのモノを操ったりする能力

犬を操ってミッションを遂行させたり、煙をあやつって人形として戦わせたりする

(理屈屋マイペース)

特質系

上記の5つの系統のどれにも属さない能力

予知能力や、記憶を読み取る能力など、戦闘向きじゃない能力の大半はここに属する

念能力の面白さ

この念能力というアイデアはメチャクチャ面白い

なにが面白いかというと、世の中に「異能力バトル」ものの漫画というのはたくさんあるけど

そのほとんどがこの系統図1枚で説明できてしまう

例えばドラゴンボールのかめはめ波は放出系能力で説明できるし

鋼の錬金術師は具現化系と変化系の能力ということで説明がつく

さらに、この図はレーダーチャートではなく位置関係を示しているということも面白い

例えばHUNTER×HUNTERの主人公「ゴン」は強化系に属する念能力者だが

ゴンはこの図で強化系と隣り合わせの、放出系と変化系の能力は70%ぐらいの完成度で習得することが出来る

ゴンの友達である「キルア」は変化系に属する能力者なので

系統図で隣り合わせの、強化系と具現化系の能力は70%くらいの完成度で習得することが出来る

この能力ごとの親和性もかなり的を射ていると思う

舞台制作さんの指向性を念能力で例えてみる

この念能力の系統図に最初に説明させてもらった各指向性を例えてみたら面白いんじゃないか?

というのが今回の僕の直感で、実際に当てはめてみたのが下の図

HUNTER×HUNTERにおける戦闘を舞台制作における作品やアーティストに置き換えて考えている

作品やアーティストにコミットしたいクリエーションは強化系

潤滑油として地域のために働くコミュニティは変化系

劇場や劇団などが例になるプラットフォームは放出系

外側から支えるサポートは具現化系

遠距離をつないでいくネットワークは操作系

ビジネス化や新しい事業としての可能性を持つアントレプレナーは特質系だ

位置関係も結構いけてるかも

例えてみて、念能力における位置関係と親和性についても当てはめて考えてみると

位置関係として、作品に出来るだけ近づいていたいクリエーションはアントレプレナーとは縁が薄いし

コミュニティはサポートと親和性が高く、プラットホームはネットワークと親和性が高いというのは、かなり言い得ていると思う

また、アントレプレナーはネットワークやサポートから出てきやすいというのも当たっているような気がする

人物で見てみると

今回の講師の植松先生は、元々は地元のダンスの振興がビジョンにあったようで

念能力でいうと強化系(クリエーションプラットホームコミュニティ)だったのが

紆余曲折を経て労働環境などの事項に傾倒するようになって特質系(アントレプレナーネットワークサポート)がメインに変わってきたような感じがする

僕は今一つイベントを制作しているが、念能力でいうと変化系(コミュニティクリエーションサポート)で

プラットホームとかは弱いから、サーカスファクトリーに拠点施設を作って欲しいといつも思っているのかもしれない

サーカスファクトリーの田中未知子さんなんかは、特に制作中なんかはかなり強化系にいるように見えるので

その分サポートやネットワークのほうを見過ごしがちになっているのでは?と勘ぐってしまったり・・・

 

なんにせよ、この舞台芸術マネジメント専門員の指向性という分類は、とても優れているツールだと思う

制作ということについて、労働環境や将来性まで含めて

ここまでしっかりと支援して仕事にしている会社があるというのは驚きだ

なんでも東京のほうではチラシの折り込み(別の公演のチラシをパンフなどの入れる)をメインの収入源にしている会社もあるとか

アートマネジメントはなかなか興味深い分野だなぁ、とつくづく思う

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。