ゴーストインザシェル 感想 押井監督の影響力とカルチャーの差

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先週金曜日(4月7日)公開になった「ゴーストインザシェル」

基本的に後出しジャンケンみたいに評価を聞いてから映画を見る僕だけど

なんていっても、攻殻機動隊ということで珍しく公開初日に見に行ってみた

宇多津のイオンシネマでは、公開初日だっていうのに金曜だからか10人くらいしか人がいなかったけど

なかなか興味深かったので、感想をば

原作

元々は士郎正宗が書いたSF漫画

1991年にコミックス発売ということだけど

この時点で実写に出てくる設定とかアイデアはあらかた入ってしまっている

僕は後述の押井守の大ファンだけど、原作はそれ以上に先進的というか

センスという意味では最強だと思う

押井守版

世界的に有名なのは、この押井守が作った映画第一作

押井守は、原作がある作品を作る時も、自分の解釈で作り直さなければ意味がないという考えの持ち主で

実際、この押井版攻殻は士郎版攻殻とは空気が大分異なっている

原作は設定はシリアスなんだけど、そのシリアスな部分を出来るだけ柔らかく明るく日常に溶け込ませて

悲壮感みたいのが出ないようにしているところがあるんだけど

押井版はシリアスな設定をさらにハードボイルドに表現しているから、とても暗くて哲学書のようになっている

押井守による第二作「イノセンス」もこれをほぼ踏襲している

テレビシリーズ

僕は一番新しいシリーズは見てないからなんとも言えないので

その前のSACというシリーズのことを・・・

押井守の教え子である神山健治が監督をした、テレビアニメ用のシリーズ

基本は押井版のハードボイルド路線でありながら、哲学的な所はなりを潜めて

各登場人物へクローズアップしたストーリーとか、わかりやすいアクションなんかも入れて

全体的にスピード感のある娯楽モノとしてバランスが保たれている感じ、大分見やすいよね

実写版を見終わった感想

実写版を見終わって一番最初に思ったのは

「この監督、押井守の攻殻機動隊大好きなんだろうなぁ」ってこと

とにかく、押井守が関わった作品からのオマージュがやたら多い

基本的にストーリーはオリジナルになってるんだけど

シーンとしてのオマージュも、構図のオマージュも、名前のオマージュも、キャラのオマージュも

オマージュシーンをうまく組み替えただけで映画が構成されているんじゃないかってくらい

物語の中盤に出てくる、重要なアパートの名前が「アヴァロン」だった時はちょっと笑ってしまった

内容はまぁ普通

で、実際のストーリーがどうなのかというと、まぁ普通って感じ

例えば、むかーしむかしのアメリカ人だからってガイルが主人公の戦争映画になった「ストリートファイター」とか

あまりにもイメージとかけ離れた感じのドラゴンボールとか

そういうとんでもないイメージの乖離はない、むしろ押井版とブレードランナーの間ぐらいで

かなりちょうど良い感じの雰囲気だったと思う

ストーリーの破綻もないし、いい感じのSF映画って感じだった

映画への姿勢の違い、文化の違い

ただ、押井守の攻殻機動隊は、ある種の発明だった

それまでに無い概念で映画を作っていたし、イノセンスの時も映像として様々な実験をしていた

それに比べるとどうしても物足りない感じはある

押井版も実写版も同じように原作を分解して再構築してはいるんだけど

実写版には、これは史上初だ!っていう感動はなかったと思う

あとは、ストーリーは教養小説的で、テクノロジーの設定を生かして、自己の内面に深くはまっていく感じはなかった

でも、それは多分国民性とかの差でもあって

日本語圏の人々と、英語圏の人々が、どういう風に自分の周りのことを考えているかっていうのが

よく出ているように思った

実写を見ておもしろいと思った人は、ぜひ、押井版の1作目を見ることをオススメする

 

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