第16回マジパ感想

スポンサーリンク

昨日12月3日に先日ブログでも紹介した

「第16回マジシャンズパーティー HAPPY UN Birthday!!」を見に行ってきた

高知大学奇術部の学外公演 第16回マジシャンズパーティー

昨日終了した舞台なので、もう丁寧に告知をする必要もないし

なんとはなしに感想を書いてみる

 

発表会としてバランスがよかった

奇術部、特に地方の奇術部はジャグリング部化の懸念を抱えているサークルが多い

高知大みたいに、奇術部がジャグリング部も兼ねているサークルってのは結構あるみたいだけど

昨今のyoutubeの普及で、種や技術を隠さなければならないマジックに比べて

ジャグリングのほうが(特に地方では)成長しやすい状態が出来ている

その状態に流されて、奇術部なのにジャグラーばっかりになっちゃって

そのまま消えてしまうか、奇術部の持つ秘匿性だけが残って

内向きの井の中の蛙サークルになってしまうってことは結構あるみたいだ

この発表会でも、年によっては、明らかにジャグリングのほうがおもしろい年とか

アンケートの「印象に残った演者は?」っていう質問の集計結果が

1-3位までジャグラーが独占しちゃってるって年もあった(まぁ僕の代の話だけど)

 

そんななかで、今年のマジパは発表会全体としてバランスが取れていたと思う

マジシャンもジャグラーも気を吐いている子、そこまででもない子も半々くらいで

マジックの魅力もジャグリングの魅力も同じように伝わる発表会になっていたと思う

前述のように、ジャグリングばかりが強くなって、奇術部としての体裁が取れなくなってしまったサークルの末路というと、あまりいいものではないので

まだ高知大は大丈夫そうだということで、僕としてはうれしい限りだ

 

印象に残った演者

もうこれでパフォーマンス自体引退って子もいるし

1回生ステージやマルクス杯のようにしっかりと全員を批評をしても仕方ない所があるので

特に印象に残った4人の演者の感想をば

嶋田浩一郎

燕尾服姿でハトを出す演技

ハト出しは、生き物を扱うので高知大でも何度も廃れそうになっているんだけど

そんななか、技術をちゃんと使ったハト出しをしているのはえらい

去年カードなんかのマニュピレーションで出ていて、それはそれでまとまっていてカッコよかったんだけど、どこかで見たことがあるような演技というか

今回のプロダクションが持つ華やかさというか豪華さというか

そういうところが本人らしさが出ている感じがしていい感じだった

野田大夢

ディアボロの演技

金髪で龍が如くにでも出てきそうな服装

「こわっ笑」と思ったけど、ルーティン力があるし、自然なタイミングでアピールを入れてるので

悪い印象は全然なくて、逆に技が決まって吠えるようなアピールによってお客さんが盛り上がっていい感じ

ディアボロはジャグリング界としての人口が多いし、進化が早すぎて、ついていけない分

演技力とかルーティン力とかをしっかりとつけてる演者が多いイメージ

高知大の発表会を見ても、先輩からのディアボロが強い流れをしっかり受け継いだなーって感じ

永田紗子

学生マジックでいうウォンドの演技

サブカルっぽいフレームの大きな赤いメガネをかけて登場

ただ、そういううざったい感じはそんなにしなくて、自然に楽しんでる感じ

実際はわからないけど、本人のスタンスが「好きながこういうのなだけだから」っていうよりも「こういうファッションありますよねー」みたいな感じ

ウォンドがなにか訳のわからない新しいオシャレアイテムみたいに見えたなぁ

松阪幸多

特に設定を付けないマニピュレーションの演技

最初、静かめの音楽で最近流行りの(もう古いか笑)韓国人のマジシャン「ルーカス」のような感じかと思いきや

後半曲が激しくなって、演技も出したカードを上にも散らすような力強い雰囲気に

この子、多分すごくマニュピレーションの技術力が高いんだと思う

1回生ステージの時は、お客さんへの効果よりも技術へのこだわりが強い感じであんまりおもしろくなかったんだけど

今回の演技の構成とか、苦しいぐらいの表情の作り方とかすごく面白かった

もしかしたら、演出のために技術を犠牲にしているところがあったりして、本人が気に入ってないとかそういうこともあるかもしれないけど

エムパのトリとしてふさわしいかつ、設定を付けないマニピュレーションであそこまで個性が出ているのはとてもよかった

 

演技順

ジャグリングドーナツライブやジャグリングストーリープロジェクト

ジャグリングユニットフラトレスなど、最近はストーリーにそって進行するジャグリング公演が多いけど

そうでない、オムニバス形式の発表会であっても、演順によって発表会全体の印象は変わってくる

 

定石としては、「つかみと締め」を盤石にすること

つまり、最初の演者と最後の演者をお客さんを引き込むパワーが強い演者で固める

今回の発表会は前半と後半の間に10分の休憩をはさむので

前半と後半のオープニングとトリの計4人が比較的重要なポジションになってくるわけだけど

 

今回の発表会を通して見てみて、上記の僕が印象に残った4人は、この重要ポジションの4人だった

もちろん、他の演者も魅力的なんだけど、特に印象に残ったのはこの4人ということで

発表会の定石が守られていて、そのことも僕がバランスがよかったと思った一因だと思う

 

このごろスポットやメルシーと関わる機会が増えて、比較してみて高知大は大丈夫だろうか?

なんて思うこともあったけど、発表会のノウハウをしっかりと継承しているようで

ホッと一安心という感じ

高知大には四国の奇術界とジャグリング界を引っ張れるサークルであってほしいな

 

 

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。