岡山の大道芸人さんと改めて意気投合した話

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こんにちは

高知・四万十町在住パフォーマーの松葉川健一です。

 

2019年3月の第4週に岡山の大道芸人たいきさんが桜を追いかけて四万十町へ来てくれました。

地元ケーブルテレビでも取材されましたが、その感想なんかを書き残しておきたいと思います。

 

大道芸人たいきさん

たいきさんは、岡山を拠点にして全国で大道芸活動を展開する大道芸人です。

もともと某テーマパークのパフォーマーであった彼は、現在独立し

ジャグリングやバランス芸を武器に、全国を駆け回っています。

僕がたいきさんを知ったのは2013年(もう6年前)

香川で行われたジャグリングイベントで大道芸を披露しているのを

まだ学生だった僕が一方的に見ていたところからはじまります。

その後僕が会社に就職しながらもパフォーマンス活動を続けていく中で、

中四国のパフォーマーとして同じ舞台公演に立つ機会を得たことで友人になりました。

ストリートで鍛えられた感性

同じ舞台に立った当時から、パフォーマンスについて自身の経験と感性に基づいた

しっかりとした考えをお持ちで、今回もたくさんお話をさせてもらいました。

たいきさんとお話すると、本当にストリート、現場主義の人、という印象をよく受けます。

少しご説明すると、同じジャグリングをメインとした大道芸人でも

僕とたいきさんとでは経てきた経験と方向性が異なります。

舞台芸人と大道芸人

僕の場合は、元々奇術部(マジックサークル)出身で、

1年半前まで会社員の傍ら好きなパフォーマンスをやってきたので(観客のことを考えるかどうかは別問題)

メインのパフォーマンス場所がコンサートホールや文化会館、お祭り会場などの「箱」です。

対してたいきさんは僕が会社員をしている時点で既に大道芸人だったので

メインのパフォーマンス場所はストリートです。

これには大きな違いがあって、まずストリートの場合はゼロからお客さんとの関係生を構築する必要があります。

文化会館やお祭りイベントに来ている方は来ている時点で既に、その環境によって

僕の演技を見てくれるスタンバイが出来ている場合が多いです。

しかし、ストリートでゲリラ的にパフォーマンスを行う場合はまず、お客さんに興味を持ってもらって、

そこからさらにお客さんを自分の演技に引き込む必要があります。

人を見る目

なので、僕とたいきさんは年齢もジャグリングを始めた時期もそこまで変わりませんが、

演技中での対応力では雲泥の差があります。

僕も演技中はお客さんの反応を見ながらショーを進めますが、

お客さんの反応から得る集団での心理状態などの経験値や思考回数が段違いなので、

ストリートでは絶対に僕はたいきさんにはかないません。

それぞれの戦略

それがわかっているので、僕はオフィシャルな場所でのパフォーマンスに注力しています。

(地域おこし協力隊中はアンオフィシャルなパフォーマンスは出来ない都合もありますが・・・)

たいきさんがストリートでゼロから作り出した空間での演技の満足度と

僕が地域の力を借りて作ったオフィシャルな空間での演技の満足度なら

勝負が出来ると思っていて、それは戦略の差だと思っています。

(もちろんたいきさんも岡山で様々なオフィシャルな場所で活動をされていますが・・・)

win-win

実際に、今回は道の駅あぐり窪川で大道芸をやってもらいましたが、

たいきさんとあぐり窪川とのパイプ役は僕が務めさせていただきました。

僕がパフォーマーと協力隊の二足のわらじで

大道芸パフォーマンスを地域で1年間何度もやらせてもらって、悪くないイメージを作った結果、

僕の紹介なら、ということですんなり場所提供をいただけたと自負しています。

僕としてはたいきさんから色々な地域の大道芸をした感触などをお聞きできるので、

戦略が違うパフォーマー同士のwin-winな関係が構築出来ています。

地のモノ、風のモノ

僕はよく自分の移住後の活動を「木のようになりたい」と表現していますが、

ある地域の植生が豊かになるためには、土壌を豊かにする「地のモノ」に加えて、

様々な種をその地に運んできてくれる「風のモノ」が必要です。

人はそれぞれ自分の中にどちらも持っていると思いますが、

僕は「地のモノ」が多く、たいきさんは「風のモノ」が多いのだと今回思いました。

パフォーマーが持っていること

ただ、今回たいきさんを大道芸の合間に僕の活動する松葉川地区をご案内していて、

同じく持っている共通点として、「人と人とのリアルな繋がりや、その痕跡が好き」というのを発見しました。

少し前に僕は上記の写真の大きな切り株でジャグリングする動画をSNSにアップしていて、

たいきさんがそこにも行きたいとのことだったので、ご案内したのですが、

この写真の場所に行って、たいきさんが切り株よりも注目したのが、切り株のはるか先の橋でした。

たいきさんは、この遠くから見てこの石垣が気になったとのことで、

切り株をちょっとだけ目をくれて、すぐに奥へと歩いていきました。

「これいつぐらいのなんやろう、すごいな」

この言葉を聞いたとき、僕はとてもとても嬉しかった。

この上の橋は比較的新しく架けられたものですが、支える石垣は戦前に森林軌道があった名残のものです。

ここは温泉の奥にある遊歩道ですが、この遊歩道はかつて林業者がトロッコで大量の木材を運んだ

トロッコ道の後を利用して作られたもので、石垣は当時の作為を伝える生き証人なのです。

ゲストハウスで語り明かす

そこに何かの作為を嗅ぎ取って、注目してくれたのが本当に嬉しくて、

「リアルな人とのやり取りを仕事にしているパフォーマーだからこそだ」という思いが重なり

改めて意気投合いたしました。

その日は地域おこし協力隊OBの経営するゲストハウスhttps://samaru.jp/

へと二人で宿泊予定だったので、そのままオーナー(オーナーも歴史が好き)と3人で

パフォーマンスの事や、地域のマイナーな歴史の事などを長々と語り明かしました。

本当に楽しい時間で、僕は改めてパフォーマンスと四万十町の面白さを感じて

去年この町に来たときの新鮮な気持ちを思い出すことが出来ました。

これからもいい関係でお互いパフォーマンスを続けて行けるように、頑張ろうと思った夜でした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。