最近「1番好きな芸人は誰?」という話をしているのを横で盗み聞きしていて
なんとなく、僕の一番好きな芸人の事を書きたくなったので
だらだらと適当に書いてみる
僕は基本的に根暗な芸人好き
僕自身が根暗なほうだからなんだろうけど
基本的には僕は根暗な芸人が好きだ
アメトーークという番組で昔やっていた
「人見知り芸人」「気にしすぎ芸人」「中学の頃いけてなかった芸人」などを見ていると共感の嵐だ
よく漫才やコントをするお笑いコンビでいうと
いかにも明るくて、クラスの人気者だったみたいな方じゃなくて
ネタを書いているちょっと斜に構えてる方が大好きだ
例えば
nonstyleで言えば石田明、オードリーで言えば若林正恭、インパルスで言えば板倉俊之、サンドウィッチマンで言えば富澤たけし
言っていけばキリがないけど、難しく考えてそうな方が好きだ
これは僕自身がジャグリングをやっている源泉の部分がそうだから、勝手に想像しているだけなんだけど
この方々は「人見知り芸人」なんかに出ているぐらいだから
普段の生活では他人とコミュニケーションを取るのが苦手で
そのフラストレーションの裏返しとして表現欲が強くなっていて
お笑いの舞台という非日常の空間で作品を作り込むことで
それを発散しているように見える
その作る動機が、僕の波長が合うから、僕はネタを書いている方に大きく寄って好感を持つのだと思う
しかし
しかし僕の一番好きな芸人は椿鬼奴だ
僕は人生で1度しかお笑いのライブは見たことがないんだけど
そのライブに出演していた椿鬼奴を見てから、一気にファンになってしまった
僕が見たのは、香川のお笑いライブで、吉本の芸人さんが7-8組出てくるオムニバス公演だったんだけど
その時印象に残っているのは椿鬼奴くらいだ
ジャルジャル
正確に言えば椿鬼奴の前の芸人も覚えていて、ジャルジャルだった
ジャルジャルはよく「ハイセンス」と言われているけど
このときも一つの仕掛けが序盤から徐々に増幅していって、終盤にほとんど何を言ってるのかわからなくなるような
計算して、開場のテンションを操るようなネタをやっていた
いかにも緻密に考えられたネタという感じで
僕はジャルジャルはテレビで見る分にはそこまで好きじゃなかったんだけど
自分のボルテージも開場のボルテージも一緒に上がっていくような感覚はとても心地よく
すごく楽しく笑わせてもらっていた
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そのジャルジャルの緻密なネタの後に出てきたのが椿鬼奴だったんだけど、僕は本当に度肝を抜かれた
急にボンジョビの音楽が流れたと思ったら、ばばばば!と走ってきた椿鬼奴が
そのままボンジョビをカラオケで歌いだしたのだ
それまで、いわゆる暗転状態から明転してネタがあって、オチがあったらまた暗転して、という
カッチリした構造の舞台だったのが、一気に崩された
生き様がボケなのか
そして歌い出したボンジョビは狙い澄ましたボケポイントみたいのがなくて
マジでホンモノの歌手のように真剣にかっこつけて歌っているという
それをやっている本人そのものがボケというような内容で
本人はいたって真剣にやっているので、それがふわっとめちゃくちゃ面白い
その前のジャルジャルのネタが作為が見えるけどその作為のポイントが斬新で巧みだから面白いというのから
一気にカオスなモノを見せられて、あぁ、これヤバイわって思った
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ボンジョビを歌い終えると、一人ではぁはぁいいつつも漫談を始めるんだけど
これがまた、びっくりするくらい脈絡がない
本人や周りの芸人が「奴のすり替え」と呼んでいるやつだけど
本当に最初に言っていた話から、徐々に全然違う話になっていく
そのズレ感がたまらなく面白い
この人アドリブだけでやりきるんだ!っていう
他の芸人がキッチリと工夫を凝らした漫才なりコントなりを持ってくるなかで
アドリブで漫談、しかも脈略がないっていう半端ない丸腰感
マジでこの人最強だな、と思った
それ以来
その丸腰感でガッツリライブに出て笑いをとっている剛胆さ
基本的には育ちが良いであろうしっかりとした敬語からくる品の良さ
そんなのを生で感じて以来、僕は1番好きな芸人は「椿鬼奴」だ
基本的に根暗のネタにこだわりのある芸人が好きなんだけど
作り込む芸人さんのネタは映像で見ても面白いように出来ているから
生で感じた椿鬼奴の持つ「天然で品がいい人柄」みたいのは超えれないだろうから
これからも1番が変わることはそうそうないんだろうなぁ
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