破壊のプリンス「新装版サイボーグクロちゃん」

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サイボーグクロちゃん

今は休刊(?)しているコミックボンボンで連載されていた

サイボーグになった猫のはちゃめちゃコメディ

リアルタイムで連載中に読んでて、大好きで

古本屋を探して全巻揃えてたんだけど、今回新装版が出たということで

迷わず全巻購入

コロコロか?ボンボンか?

ボンボンはいわゆる幼年雑誌だ

ライバルはコロコロコミック

当時の小学生は、ジャンプに行く前は、コロコロかボンボンか?って感じだった

ただ、やってる漫画を見てみると

コロコロは「ポケモン」から始まり、「ビーダマン」「ミニ四駆」「ハイパーヨーヨー」と

その時々の子供のブームを牽引しており、今でも「妖怪ウォッチ」をやっているらしい

ボンボンは「ロボットポンコッツ」や「携帯電獣テレファング」などのいわゆるポケモンのぱくりっぽいやつから始まり

「ロックマン」「メダロット」「クラッシュギア」「ミクロマン」「真女神転生デビルチルドレン」とタイアップもイマイチ知名度が低めのが多い

僕はバリバリのボンボン派

しかし、僕はボンボンのほうが面白かった

ボンボンとしても若干マイナーなのを自覚していたのか、コロコロみたいなメインストリームが持つ

お決まりパターンやただの下品や笑いなんかとは全然違うとこで頑張ってる漫画がたくさんあった

「ロックマンX」なんて特にそのいい例で、スーファミのロックマンXの設定は使っているんだけど

全然違うストーリーというか内容になっている

簡単にいうと、デビルマンが原作漫画とアニメで違うのと似ていて

漫画のほうが主人公の感情の表現が多くて、やたらストーリーがハードになっている

(デビルマンはアニメ化するために内容をソフトにしただろうから逆パターンだけど)

「王ドロボウJING」なんかは、やたら絵面が綺麗で、アート作品を漫画にしたみたいだし

(ストーリーはご都合主義すぎて中二病っぽいし主人公の顔がころころ変わるけど)

変にハードで小学生向けっぽくない漫画がたくさんあって

それでコロコロは自然に買わなくなったけど、ボンボンは結構ずっと買ってもらってた

ボンボンのオリジナル看板キャラ「クロちゃん」

そんなボンボンのタイアップではない、オリジナル漫画が「サイボーグクロちゃん」

人気が出たから、逆タイアップでアニメ化されたり、ゲームが出たり

フィギィアとかも出てて、ボンボンもよく表紙がクロちゃんだったぐらいの看板キャラなんだけど

そこはボンボンということでよくあるストーリーなんかではない

だいたい、猫がサイボーグ化されて海苔の箱みたいなガトリングガンを街でぶっ放して暴れるって

絵面が飛び抜けてる

それも、元々は悪の科学者の意のままに世界征服を行うはずが

コントロール装置を耳ほじって取り外しちゃって、科学者の基地を破壊

そのまま、飼い主のジーさんバーさんのところへかえって、自由気ままに暮らしてて

事件が起きたりしてムカつく奴がいた時に、とばっちりで街をガトリングで破壊するのだ

無駄にハードなストーリーと猫

この漫画、ちょくちょくハードなストーリーが入ってて

例えば、上述の悪の科学者は、貧乏でホームレスとして河原で猫と仲良く暮らしてたんだけど

近くの住民に迫害されて、小屋に火を掛けられて猫たちを瀕死にさせられたことで絶望して

その猫たちをサイボーグに改造して世界征服を目指しているし

終盤、アル中で競馬漬けなシングルファーザー(愛人あり)に虐待されている子が出てきたり

そんな社会のマジョリティとか、どうしようもない大人とかを風刺しておいて

いわゆるツンデレで「別にオイラには関係ないしなぁ」なんて言いながら、実は熱いハートを持っているクロちゃんが

猫っていう社会的に拘束されない、かつ最強キャラとして、全てをぶっこわしていく

最近ワンパンマンっていうネット発の漫画が流行ってるけど、あれに近い感じ

 

ハチャメチャでブラック気味なギャグで笑ってたと思ったら、急に人間社会を猫から風刺されて

最後はあったかい気持ちになっておわれる

もっと評価されてもいいと思うなぁ

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

四万十町在住パフォーマー 大学卒業後製紙会社に勤めていたが、移住を機に地域に根を張るパフォーマーとして生きていくことを決意。 2018年現在地域おこし協力隊として働きながらパフォーマーとして生きていいく道を模索中。 詳しいプロフィールや出演依頼などはメニューから各項目を参照ください。